2年前、同学年の勝みなみに逆転優勝された畑岡。

　たとえ大いなる決心をしたとしても、実力が伴わなければ、当然だがプロゴルファーとしては戦えない。

　畑岡は、ここ2年間ほどの成長がとにかく大きいという。

　2年前の「日本ジュニアゴルフ選手権競技」で、同学年の勝みなみに6打差を逆転されて優勝をかっさらわれた。

「なかなか勝てない、勝ちきれない試合が続いていたんですけど、昨年の高校の試合で初優勝して、その次に世界ジュニアゴルフ選手権で勝って……。どういうふうにしたら勝てるかっていうことが、分かってきました」

　昨年10月に、ナショナルチームのヘッドコーチに就任したガース・ジョーンズ氏からコースマネージメントを教わったことで、ゲームの進め方自体も成長したという。

「どこのピンでも、どれだけ（カップが）端に切られててもガンガン狙っていたんですけど、今は、もう少しセーフティーに攻めることができるようになりました」

　中嶋常幸の存在も大きい。

　中学3年生の時に、日本を代表する男子ゴルファー中嶋常幸が主宰する「ヒルズゴルフ・トミーアカデミー」に入る。それまでは我流でゴルフをしていたのだ。

「あれだけ飛距離で差をつけられたことはなかった」

　だが、現時点でのベストを尽くしてこのQTを通過し、米女子ツアーのシード権を獲得した一方で、世界との差も痛感させられたという。

「（同組の選手に）あれだけ飛距離で差をつけられたことは、今までなかった」

　今オフは父親の知り合いがいるマレーシアで練習する。飛距離を伸ばすこととショートゲームに重点的に取り組むのだという。

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