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夢は宮里藍、そして初優勝へ……。
17歳・畑岡奈紗、米国進出の覚悟。
text by
南しずかShizuka Minami
photograph byShizuka Minami
posted2016/12/11 11:00
宮里藍、宮里美香、野村敏京、上原彩子、横峯さくら達と共にアメリカで戦うことになった畑岡。初年度に狙うのはツアー1勝、そして「ルーキー・オブ・ザ・イヤー」だ。
予選通過を果たしても、ニコリともしなかった畑岡。
「NASAはすごい子だね」
米ゴルフ雑誌『ゴルフウィーク』のシニアライターのベス・アン・ニコルスは、畑岡を讃える。ニコルスがホールアウト後に予選会を通過した気持ちを訊ねたが、畑岡の口からは「週末にフェアウェイをとらえることができなかった」と反省の弁ばかりだったという。
「米ツアーでプレーできることが決まったのに、ニコリともしないんですよ。これは来年ルーキーで楽しくプレーってことじゃなく『本気で優勝狙ってくるな』と感じました」
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予選会の次の日のルーキーミーティングでは、「覚えられなかったから」とスマホのカンペをちらちら見つつも、しっかりと周りの選手を見て、堂々と英語で自己紹介をした。
「I would like to make lots of friends here.(お友達をたくさん作りたいです)」という言葉は、17歳らしく初々しかった。
「こんなに色んな国の人が集まるっていうのはなかなかないと思うので。(誰ってことじゃなくて)どの選手とも触れ合っていけたらいいなと思います」
初戦がまだどの試合になるか分からないが、遅かれ早かれ、憧れの宮里と同じ舞台に立つ。宮里は初優勝までに約4年を費やした。
畑岡の1年目はどうなるだろうか。
まだプロの一歩を踏み出したばかりだ。長い目で見守りたい。