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岡田武史が怒鳴り、悩み抜いた1年間。
JFL昇格したFC今治で起きていた事。
text by
二宮寿朗Toshio Ninomiya
photograph byToshio Ninomiya
posted2016/12/03 11:00
FC今治の目標は2025年にJ1で常時優勝争いするチームになり、日本代表を出す事。JFLに昇格した今、残す階段はあと3つだ。
J3の条件を満たす5000人のスタジアムも完成間近。
ベスト16に躍進した南アフリカW杯でもそうだった。逆境だからこそ、自分たちの足もとをしっかり見つめてチャレンジに向かう。失敗をバネにして2年目で昇格に至ったFC今治の物語は、まさに岡田イズムそのものだと言えるかもしれない。
だがクラブもチームも発展途上にあることには変わりない。JFLに昇格する来季を考えれば、喜ぶ暇などない。ファン、サポーターも増え、ここからが本当のスタートになる。
岡田は言葉に力をこめた。
「いろいろと好転したところで最後に背中を押す意味でJFLに上がるというピースが、うまい具合にはまってくれた。ここから大きく転がっていくんじゃないかと思う」
J3のスタジアム条件を満たす5000人収容のスタジアムも来夏に完成予定だという。
夢は、加速する。
2017年、岡田武史のチャレンジは“新章”に突入する。