ブラジルW杯欧州予選と比較すると「17」が境界線。

　最終予選をプレーオフ進出なしで突破する場合、各予選で日本は勝ち点15以上を獲得している。

　ロシアW杯最終予選は過去の最終予選と異なり、1チーム増えて6チームによるホーム＆アウェイ方式になっているので全10試合になり、予選突破の勝ち点が15点以上になるのはほぼ間違いない。

　では、最終予選突破に必要な勝ち点は何点になるのだろうか。

　ブラジルW杯の欧州予選を例に見ているとわかりやすい。A～I組（各5、6チーム）まであり、各組の1チームが予選突破で2位はプレーオフに回ることになっている。そこで最高の勝ち点を挙げたのがグループC組のドイツ、グループD組のオランダ（28点）だった。ともに9勝1分という圧倒的な強さを見せたわけだが、欧州予選の1位通過の平均は約24点、2位通過は約19点だ。

　2位通過（9チーム中）の最低勝ち点はデンマークの16点で、その数字ではプレーオフに出場できなかった。デンマ－クに続いて低かったのがクロアチアとアイスランド、フランスの勝ち点17。なおフランスはグループが5チームでの成績で17点だったため、3位以下を大きく突き放している。

　しかし、他グループは首位がダントツで抜け、2位以下が団子になっていた。それを考えると今回のロシアW杯最終予選の2位通過は最低でも勝ち点17は必要で、平均点である勝ち点19を予選突破の目安と考えてもいいだろう。

5試合消化時点でのストレート突破に必要な勝ち点は？

　では、試合数での勝ち点を見てみよう。

　過去の最終予選5試合を終えた時点での勝ち点は以下の通りだ。

　フランス大会　：1勝3分1敗　 勝ち点6
　ドイツ大会　　：4勝1敗　　　勝ち点12
　南アフリカ大会：3勝2分　　　勝ち点11
　ブラジル大会　：4勝1分　　　勝ち点13

　5試合を消化した時点で最終予選をプレーオフなしで突破するには勝ち点10以上が必要だということである。

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