2016年の高橋由伸BACK NUMBER
CSでの死闘は希望なのか絶望なのか?
高橋・巨人に奇跡を願った、この1年。
text by
プチ鹿島Petit Kashima
photograph byNaoya Sanuki
posted2016/10/14 17:00
今季終了にあたって「互いに総力戦の中で精いっぱい戦った。その中で、私の力不足を痛感した」とコメントした高橋監督。
「2016年の高橋由伸」よ、ありがとう!
これは、絶望の始まりなのであろうか。
でも一方で思うのだ。ほぼ無茶ぶりとも言える監督就任を引き受けた高橋由伸は、こんな過渡期のチームでも2位になった。
采配で何も動かないと言われた今年だけど、すべては来年への前フリであると期待したい。正直に言うと、やり手の原監督の時代よりも、明日でさえ一体どうなるかわからない予測不能の由伸巨人のほうに私は興味があるし、実際に目が離せなかった。未完成なアイドルを応援する人の気持ちがわかった。
由伸監督を観ることはドキュメントである。ウオッチのし甲斐がある。
私は声を大にして言いたい。
「2016年の高橋由伸」よ、ありがとう。
おもしろかったよ。