サムライブルーの原材料BACK NUMBER
太田宏介が上げ、小林悠が仕留める。
同級生で、親友で、ずっとライバル。
text by
二宮寿朗Toshio Ninomiya
photograph byJFA
posted2016/10/06 12:30
開いた位置からでも効果的な太田宏介の速いクロスは、日本代表の攻撃に幅をもたらす。
“友情コンビネーション”炸裂はきっと間もなくだ。
小林の代表候補合宿に奮起した結果、2人とも同じタイミングでハビエル・アギーレから声が掛かったのだった。
刺激の対象。それはずっとずっと変わらない。
太田は昨年12月、フィテッセと契約して「海外組」となってからも小林のことをチェックしてきた。
「活躍は刺激になりますよ。でも嫉妬もあります」
今季、首位を争う川崎フロンターレの原動力となっており、日本人トップタイの15得点を叩き出していることを嬉しく思うだけではない。一方でまた小林が太田に対しても同じ感情を持っていることは想像に難くない。
「日本代表のユニフォームを一緒に着よう」から「日本代表で一緒に活躍しよう」へ。
太田がクロスを上げ、小林が仕留める。
“友情コンビネーション”が炸裂する日は、きっともう間もなくだ。