話が終わったらボールを蹴ろうBACK NUMBER
G大阪を完全に粉砕した浦和の“右”。
駒井善成のドリブルは「やっかい」だ。
text by
佐藤俊Shun Sato
photograph byJ.LEAGUE PHOTOS
posted2016/10/04 11:00
プラチナ世代の1人であり、宇佐美貴史がドリブルを絶賛したというエピソードでも知られる駒井善成。
J1で対策されるのはこれから。ドリブルは通じるか。
ガンバ戦は、藤春が少し距離を空けてきたことで自分の間合いでプレーができた。だが、対戦相手に警戒されるようになれば、当然対策を講じられるだろう。その網をドリブルで突破し、得点に絡むプレーができれば右の脅威はさらに増す。右の破壊力が増せば、今度は逆サイドも生きてくる。そうなれば浦和の攻撃力はより凄味を増すだろう。
難敵ガンバを打ち破って勝ち点3を積み上げたことは、ステージ優勝、年間総合というタイトルを狙う浦和にとって非常に大きかった。この日のパフォーマンスは、監督の中で駒井がファーストチョイスとして浮上するだけのインパクトがあったはずだ。
「今日の試合に満足せず、今日のプレーを普通のパフォーマンスにできたらと思います。やっぱり試合に出ることがすべての薬になるなって思うんで」
右で自分が生きる術が見えた。
この道の先には、タイトル獲得への貢献はもちろん、日本代表も見えてくるはずだ。