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無名の新鋭と50試合連続安打。
マイナーで達成された大記録。 

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芝山幹郎

芝山幹郎Mikio Shibayama

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posted2016/08/20 07:00

無名の新鋭と50試合連続安打。マイナーで達成された大記録。<Number Web> photograph by Getty Images

マイナーリーグで安打製造機と化しているフランシスコ・メヒア。メジャーの舞台で見られる日は来るのだろうか。

50試合連続安打が将来を保証するわけではない。

 といった事実を勘案すると、たとえクラスAのレベルとはいえ、50試合連続安打を記録したメヒアはあっぱれというべきだろう。もっとも、この数字が彼の未来を保証するわけではない。たとえば、ハリー・チョーズンは選手生活17年間のうち、大リーグでプレーしたのは1年間だけだったし、ジャック・ネスの大リーグ生活も2年しかつづかなかった。

 そのなかでユニークなのは、最長記録保持者のウィルホイトだろう。彼は、30歳の1916年にメジャーに昇格したものの、4年間で4球団を転々とし、合計283試合の出場を果たしただけだ。成績は782打数201安打、2割5分7厘。立派な数字とはいいがたいが、彼が連続試合安打記録を作ったのは、ふたたびマイナーに落ちた1919年のことだった。所属先はクラスAのウィチトー・ジョバーズ。70試合目で安打が途切れたとき、球場の観客は募金箱をまわしはじめ、集まった600ドルをウィルホイトにプレゼントしたという逸話が残っている。彼の月給は、そのころ150ドルだったそうだ。

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