プレミアリーグの時間BACK NUMBER
トッテナムの優勝オッズ9倍は狙い目?
スタメンは既に最強、あとは選手層。
text by
山中忍Shinobu Yamanaka
photograph byAFLO
posted2016/07/31 08:00
現在世界で最も熱い視線を集める若手の1人である、デル・アリ。ビッグクラブも狙っているが、トッテナムは当然出す気はないようだ。
ポチェッティーノは華はなくても実はある!
新顔2名を加えただけの現時点でも、仮にグアルディオラが指揮官として迎えられていれば、新監督のネームバリューでトッテナムに優勝有力候補級の低オッズがついていたのではないだろうか?
実際に指揮を執るポチェッティーノは、今季優勝候補と目される6チーム中の最年少監督。エスパニョールで始まった7年半の監督歴では、タイトル獲得の経験もない。しかし過去3年半のプレミア歴では、今年5月にマンUやチェルシーによる引抜きが噂される中、クラブが新5年契約を結んで引き留めた実力の持ち主だ。
ポチェッティーノのトッテナムには、優勝争いの再現が可能と見る。少なくとも、優勝に迫り切れないアーセナルや、過去1年間で首位から中位へと一気に落ちたチェルシーと共に、約6倍のオッズがついていて然るべきだろう。
では、実際には9倍のオッズがついているトッテナム優勝に賭けるのかと訊かれれば、筆者の答えは「ノー」。近所のベッティング・ショップを覗く際には、やはりチェルシー・ファンとしての素顔が倍率の高低とは無関係にトッテナム優勝予想に抵抗感を示す。
こればかりは、プレミアの新シーズン以上に「我がクラブ」の新シーズンが待ち切れないという、未来永劫に変わることのないイングランドに住む庶民の心境だ。