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五郎丸を包み込む熱狂と「赤黒」――。
新天地の強豪トゥーロン、その全貌。 

text by

多羅正崇

多羅正崇Masataka Tara

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photograph byAFLO

posted2016/07/25 11:00

五郎丸を包み込む熱狂と「赤黒」――。新天地の強豪トゥーロン、その全貌。<Number Web> photograph by AFLO

トゥーロンの入団会見に臨んだ五郎丸。赤と黒のポロシャツ姿に早大時代を思い出すファンも多いはずだ。

清宮監督も「ちゃんと起用してくれると期待したい」。

「トゥーロンの公式戦は、40試合弱もある(トップ14と欧州チャンピオンズ杯出場で最大38試合)。その意味では、レッズよりは出場機会は増えると思っている(今季SRの試合数は最大18試合)。レッズでは、起用方法がすこし合っていなかったかもしれない。あいつの良いところが引き出せていなかった、というか」

 清宮監督は教え子のスーパーラグビー挑戦をそう振り返りつつ、しかしトゥーロンで始まる新シーズンには期待を込めた。

「トゥーロンというチームは、丁寧に出場機会を作って、アジアから出たスターを大切に育ててくれるだろう。1年間の戦いに貢献する役割で、ちゃんと起用してくれると期待したい」

 臙脂(えんじ)をスクールカラーとする早稲田だが、ラグビー部のジャージーは「赤黒(あかくろ)」とも呼ばれる。歳月を経て、五郎丸は南フランスでふたたび赤黒に出会うことになった。

 向かうは、赤と黒にまみれた、ラグビー熱狂都市である。

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