2016年の高橋由伸BACK NUMBER

「長嶋茂雄=高橋由伸」説は本当?
監督初年度は最下位&カープの優勝。 

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プチ鹿島

プチ鹿島Petit Kashima

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photograph byNanae Suzuki

posted2016/07/19 17:30

「長嶋茂雄=高橋由伸」説は本当?監督初年度は最下位&カープの優勝。<Number Web> photograph by Nanae Suzuki

練習を見つめる高橋監督の目線の先にいる選手は……。高橋監督からガンをとばされた選手は生きた心地がしないという。

長嶋茂雄の初年度も、カープが優勝していたが……。

 でも良い方向に考えることにしよう。

 日本で苦労したデーブ・ジョンソンはそのあと名指導者になった。ニューヨーク・メッツの監督時は1986年にワールドシリーズ優勝したほど。性格が真面目なギャレットも将来は指導者として成功するかもしれない。今から巨人は目を付けておくべし。

 さて、ルーキー監督・長嶋巨人が最下位に沈んだ'75年、セ・リーグで優勝したのは広島カープだった。そして今年も広島が首位独走している。

 何から何まで似ている。

 「長嶋茂雄監督=高橋由伸監督」説であるなら、2016年の広島の優勝はやっぱりカタい!?

 では、ちょっと明るい話をしよう。

 2年目の長嶋巨人は前年最下位から劇的優勝を果たしている。2年目に何が変わったのか。

 目立った変化は「日本ハムから張本勲を、太平洋(現・西武)から加藤初を獲得」「高田繁をサードにコンバート」「新戦力の台頭」などである。トレードとコンバートという大胆な政策を駆使した。

 あのときの長嶋監督に高橋由伸が似ているというなら、今から今オフの「巨人、起死回生の大トレード」には注目しておかなければならない。現在はFA制度があるが、本当に改革をする覚悟ならFAの利用ではなく自らも大出血をする大トレードを私は望みたい。

 いけない、ついオフの話をしてしまった。

 後半戦は「新戦力の台頭」があるかどうか。前半戦に由伸監督は若手にかなりチャンスを与えていたが、覇気を感じる選手が少なかった。広島の若手なんか、スポーツ新聞の写真から飛び出してきそうな躍動感があるのに……。

 すこし明るい兆しがみえたのはフレッシュオールスターゲーム。巨人の2年目、岡本和真がMVPを獲得したのだ。ホームランを含む2安打3打点と活躍。

 岡本和真よ、由伸監督に笑顔で二度見されるようになってくれ。

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