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早朝のハマスタでキャッチボール?
噂の「ドリーム・ゲート」体験記。
text by
Number編集部Sports Graphic Number
photograph bySports Graphic Number
posted2016/07/08 17:00
小さな子供が転けても芝があるので大丈夫! 家族揃って野球を通じて遊べる、まさにボールパークである。
たくさんの家族が都会の真ん中で野球の夢を見る――。
時刻が8時に近づくと、サラリーマン集団が撤収を始める。お母さんと来ていた洸明君(小4)も、グラブをしまってランドセルを担いだ。
「最近、週末の野球教室に入ったんですけど、コーチからの宿題が『平日にキャッチボールすること』だったんです。でも、家の近くにキャッチボールできるような公園がなくて……。そうしたらお母さんがハマスタでできることを調べてくれて、連れてきてもらいました」
憧れの選手は山崎康晃という洸明君は、いずれ選手としてこのグラウンドに戻ってくる……はずだ。
8時30分が迫り、まもなくキャッチボール時間終了とのアナウンスが流れる。
大人たちがほとんど帰ってしまったグラウンドで、パパとママの周りをいつまでも元気に走り回っているのは笑吉君(1)。柔らかいボールがよほど気に入ったようで、1歳にしては(?)鋭い腕の振りから何度も直球を地面に叩きつけていた。ママ曰く「まだ小さいから、ちょっと年上の子がたくさんいる公園だと逆に危なくて。ここならすごく広いし、何より野球好きなパパもノリノリで付いてきてくれるので」。
1歳にしてハマスタを庭とする笑吉君、きっと将来は大物になるよ。
ほどよい汗をかいてハマスタの外に出ると、関内の街は通勤や登校の人たちでごった返していた。
現実の世界に現れた、文字通りの「ドリーム・ゲート」。
あなたも早起きして、一度くぐってみては?