Number ExBACK NUMBER
ダービー美女予想、内田敦子が的中!
ゴールの瞬間「ああ~、マカヒキ!!」
text by
Number編集部Sports Graphic Number
photograph byKiichi Matsumoto
posted2016/05/31 16:30
BSイレブン競馬中継のほか、Oha!4 NEWS LIVEでもキャスターを務める内田敦子アナ。子供の頃からの競馬ファンだ。
「『みどりのマキバオー』を読んでいるような」
――予想をしてもらった時は「マカヒキとサトノ、どちらを本命にするかで本当に悩みました。けれど、既にダービーを2勝している金子真人オーナーの所有馬であるマカヒキは運が強いといえるのでは。その運の強さの分だけ、マカヒキがやや有利かなと見ました」とコメント。まさにその「運の差」が勝敗を分けた気がします。
マカヒキは直線に入って、つつまれてしまって前が空かないように見えました。これはまずいと思ったんですが、そこで川田騎手が無理に出さずに脚をためて……。そのうち前を行くエアスピネルが出ていったので、少しスペースが空いて、その瞬間を突いて追い出していったんですよね。本当にウイニングロードが開くようにスペースが空いたので、ああこれがダービーかと思いました。物語性にあふれていて『みどりのマキバオー』を読んでいるような気分になりました(笑)。
――確かに劇的な結末でしたね。
弥生賞の後、C・ルメール騎手がマカヒキとサトノダイヤモンドどちらに乗るかと話題になりましたよね。そこでルメール騎手がサトノに乗ることになり、川田騎手がマカヒキに乗ることになった。そこが運命の分かれ道だったと思うとゾクゾクしてきます(笑)。
ダービー優勝後、いつもクールな川田騎手がゴーグルをしたまま、男泣きしているのが分った時は感動してもらい泣きしそうでした。川田騎手、ずっとゴーグルを外さなかったですよね。泣いてるところは見せないよ、という意地みたいなものが感じられて、でも泣いてるのが分かったので、すごく感動しました。
競馬を見始めたきっかけは'97年のダービー。
――競馬愛溢れるコメントですね。そもそも競馬に興味をもったきっかけはなんですか?
小さい頃、父がよく競馬をテレビで見ていたんです。いつも日曜日の午後3時ぐらいになるとチャンネルを替えられてしまって、嫌だなと思ってたんですけど(笑)。ただ、その流れで、たまたまサニーブライアンが勝った1997年のダービーを見たんです。見ざるを得ないような雰囲気がテレビの中から伝わってきて。実況の方もすごく興奮しているし、お客さんもたくさん入っている。どういうことなんだろうと思ってテレビを見ていたら、そこにすごくドラマ性があったんですね。
サニーブライアンは皐月賞を勝ったんですけどフロック視されていて、全然人気がなかったですし、ダービーを逃げ切れるわけがないと言われていたので。さらに鞍上の大西直宏騎手もいわゆるトップジョッキーではないので、不安だと一部で指摘されていた。そういうことすべてを覆して勝ったというのが、すごく感動的でした。雑草魂というか、そのドラマに一瞬で魅せられてしまって。それが競馬を見始めたきっかけですね。