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リオ五輪、陸上界の勝負所はGW!
気になるアノ選手は代表になれるのか?
posted2016/05/06 16:30
text by
松原孝臣Takaomi Matsubara
photograph by
YUTAKA/AFLO SPORT
陸上の春季シーズンが開幕した。オリンピックイヤーにふさわしく、ここまでの代表選考対象大会では、今シーズンの活躍が楽しみな選手が目立った。
陸上のトラック&フィールド種目は、リオデジャネイロ五輪代表の選考基準がいくつか設けられている。その1つとなっていた、昨年の世界選手権での内定者が出なかったから、まさに、この春からの大会に代表争いのすべてがかかっているわけである。
選考基準は次のとおり、定められている。
1) 派遣設定記録をクリアし、今年6月の日本選手権で8位以内の中で最上位者
2) 参加標準記録を出し、日本選手権で優勝した選手
以上の2項目いずれかを達成すれば内定となる。その他、選考対象となるのは次の項目をクリアした選手だ。
3) 派遣設定記録をクリアし日本選手権で8位以内に入った最上位以外の選手、参加標準記録を満たし日本選手権で2、3位になった選手
4) 日本グランプリシリーズ(兵庫リレーカーニバル、織田記念、日本選抜陸上和歌山、静岡国際)、ゴールデングランプリ川崎で日本人1位となり、参加標準記録を満たした選手(日本選手権出場が条件)
5) 参加標準記録を満たし、強化委員会が推薦する選手
グランプリシリーズ4大会を終え、注目のアスリートは?
これらの条件から分かるように、春のグランプリシリーズで派遣設定記録や参加標準記録をクリアすれば、代表争いで先手を取ることができる。
ちなみに「派遣設定記録」は日本陸上連盟が定めたタイムで、「参加標準記録」は国際陸上連盟が定めたタイムのこと。派遣設定記録の方がハイレベルになっている(どちらも2015年5月以降の記録が対象)。
日本グランプリシリーズ4大会を終えて、目をひいたのが男子短距離だ。
100mでは、織田記念(4月29日開催)で山縣亮太が優勝している。