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畠山健介が痛感した「人気」の困難。
日本からの応援ツアーが中止に……。 

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畠山健介

畠山健介Kensuke Hatakeyama

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photograph byAkio Hayakawa

posted2016/04/28 07:00

畠山健介が痛感した「人気」の困難。日本からの応援ツアーが中止に……。<Number Web> photograph by Akio Hayakawa

Aチームのメンバーたち。世界トップクラスの選手たちがプレミアでの出場機会をうかがう厳しい舞台だ。

5時間の当日移動、そして80分間のプレー。

 キツかったのは、試合当日の移動。日曜日のワスプス戦を皆で観戦し、月曜日の朝8時にクラブハウスからバスで移動。グロスターまでは5時間。休憩は1回。13時にホテル着。個人の部屋はなく、チームみんなで同じ部屋で食事やストレッチ、ミーティングなどをする。

 16時キックオフなので、それに合わせて出発。グロスターのホームスタジアム「キングスホルム」での試合は、A杯直前のジョージア戦から今回で5試合目。もうすっかり慣れたものだ。

 試合内容はお互い大雑把でミスも多いが、要所要所で才能を感じさせるようなプレー、高いパフォーマンスを個人が発揮していた。

 ファルコンズは、アレックスとアンディーのツイランギ兄弟が完全に別格だった。彼らの能力は、このレベルでは異常値だ。そのため、グロスターの選手が一発のタックルで彼らを倒すと、グロスターファンは雄叫びをあげてその選手を最大限に讃えた。

 僕は80分プレーした。80分なんて何年ぶりだろう。ルールが改正され、プロップの控えが1人から2人に増員されて以降、世界中で80分プレーするプロップは激減した。60分を過ぎるとパフォーマンスが落ちるデータがあるのだろう。多くのチームは60分前後でプロップを交代する。僕自身の評価は70点。及第点といったところだろうか。

 チームは勝利した。今回の試合でボーナスポイントを取って勝ったため、ファルコンズはAリーグもセミファイナル進出が決まった。スタッフも選手も皆、喜んでいた。

帰りのバスで歌った日本代表のチームソング。

 帰りのバスはまた5時間。着くのは深夜。でも良い雰囲気で帰れるから、悪い5時間じゃない。

 皆、お酒を飲んで楽しそうにしている。僕はクラブハウスから家までの運転があるから飲まずにいた。すると酔っ払った若手が「ハタケさーん」と何度も呼ぶ。どうやら何か歌えということらしい。

 何を歌っていいか分からなかった。唯一、ケータイに歌詞を保存していた歌を歌うことにした。

 日本代表のチームソング。ボブ・マーリーの「バッファロー・ソルジャー」の替え歌だから、みんな知ってるメロディーだと思ったからだ。みんな酔っ払ってたせいか、結構盛り上がった。

 歌い終わり席に座り、少しだけ眠りに就いた。

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