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2016年のセ・パ。優勝、CS争いは?
text by
Number編集部Sports Graphic Number
photograph byHideki Sugiyama
posted2016/03/25 11:15
プロ野球史上初となる「シーズン100勝」なるか? 3連覇もかかる工藤・ソフトバンク。
パ・リーグ優勝は確実&大混乱のセ・リーグ。
●鷲田康 スポーツライター
<パ・リーグ>
1位 福岡ソフトバンクホークス
2位 北海道日本ハムファイターズ
3位 埼玉西武ライオンズ
4位 千葉ロッテマリーンズ
5位 オリックス・バファローズ
6位 東北楽天ゴールデンイーグルス
<セ・リーグ>
1位 横浜DeNAベイスターズ
2位 読売ジャイアンツ
3位 阪神タイガース
4位 東京ヤクルトスワローズ
5位 広島東洋カープ
6位 中日ドラゴンズ
12球団でただ1つ、順位が決まっているのがパ・リーグのソフトバンクの優勝である。
リーグ連覇した昨年の戦力に、今年はメジャーから和田毅が戻って先発陣がさらに充実し抑えのサファテ投手も健在だ。左ひざの骨挫傷、ひじの手術をなどで体調面が心配された柳田悠岐外野手も万全の体調で開幕を迎えられるので死角はない。日本一まで確定と言いたいところだが、短期決戦には紛れもあるのでまずはリーグ優勝確定までにしておく。
問題はCS圏内の3位までにどのチームが入ってくるかだろう。
日本ハムは大谷翔平投手に加えて有原航平投手の成長分がプラス。野手も若い選手が多く昨年2位からレベルダウンの要素がない。
西武は菊池雄星と岸孝之両投手という二枚看板を持ち、打線に若いタレントが揃う爆発力。ロッテも若い打線が爆発すると面白いが、涌井秀章に続く2番手として大嶺祐太、唐川侑己両投手らの奮起がカギ。オリックスは金子千尋投手が完全復活してディクソン、西勇輝両投手と力のある投手陣が売りだが攻撃力がやや見劣る。楽天は先発の駒不足が否めないが、新加入のゴームズ外野手の爆発と“オコエ効果”でどこまで嵐を呼べるかだ。
セ・リーグはどのチームが1位になってもおかしくない大混戦となる。1つだけいえば戦力的には阪神の最下位はないが、他の5チームは1位から最下位までの可能性を秘めているということだ。
そこであえてDeNAを1位予想したのは、抑えの山崎康晃投手がフル稼働するという前提で。打線は4番筒香嘉智外野手を中心に今年も破壊力はリーグ随一。ご存知のようにラミレス新監督のしたたかさも見逃せない。2位に挙げた巨人はここを確保できなければ一気に最下位まである。ただマシソン、山口鉄也、澤村拓一のクローザートリオが機能すれば優勝争いはできるはずである。
問題は阪神とヤクルト。投打の戦力的にはこの両チームのバランスが良さそうだが、問題はクローザーを含めた7回以降を任せる投手が未知数なこと。阪神は金本知憲監督でムードが一変したのは大きいし、先発の藤川球児投手の加入もプラス材料。もちろん優勝のチャンスは十分ある。昨年1位のヤクルトは打線がどこまで投手陣をカバーできるか。広島は、前田健太投手の抜けた穴を補強でカバーしなかったフロントの責任は大きい。中日も大きな上積みがなく、超混戦でVラインが下がったときに優勝のチャンスが出てくる。