野球クロスロードBACK NUMBER
山崎康、有原、安楽、山崎福……。
'14年ドラフト1位選手の○と×。
posted2015/12/31 11:00
text by
田口元義Genki Taguchi
photograph by
Nanae Suzuki
ヤクルトの山田哲人とソフトバンクの柳田悠岐がトリプルスリーを達成し、広島の前田健太が沢村賞、日本ハムの大谷翔平が最多勝と最優秀防御率に輝くなど、今年のプロ野球は「活躍すべき選手が活躍した1年」と総括していいのではないだろうか。
そして、将来のプロ野球界を担うルーキーが輝きを放った年でもあった。とりわけドラフト1位からは、2年連続で両リーグともに新人王が誕生。前評判通りの力を発揮した選手がいれば、来季への更なる飛躍を予感させるスター候補も現れたが、12球団全ての“ドラ1”が結果を残したわけではない。
2014年の1位指名選手たちの「〇」と「×」を独断で区別するとこうなる。
新人王の山崎康と有原、8月の月間MVP高橋は「○」。
「○」(6選手)
日本ハム 有原航平(早稲田大/投手)……18試合 8勝6敗 防御率4.79
<寸評>5月に一軍昇格を果たして以降は先発ローテに加わり8勝。新人王に輝いた
ロッテ 中村奨吾(早稲田大/内野手)……111試合 打率.230 5本塁打 21打点
<寸評>内、外野ともにこなすユーティリティプレーヤーとして111試合に出場
西武 高橋光成(前橋育英/投手)……8試合 5勝2敗 防御率3.07
<寸評>一軍デビューを飾った8月に4勝。史上最年少で月間MVPに選ばれた
巨人 岡本和真(智辯学園/内野手)……17試合 打率.214 1本塁打 4打点
<寸評>9月5日のDeNA戦で、プロ初安打初本塁打を放つなどインパクトを残した
広島 野間峻祥(中部学院大/外野手)……127試合 打率.241 1本塁打 10打点
<寸評>代打、守備固め、代走などサブが目立ったが新人最多の127試合に出場
DeNA 山崎康晃(亜細亜大/投手)……58試合 2勝4敗37S9HP 防御率1.92
<寸評>新人最多セーブ記録を更新するなど大車輪の活躍。新人王に輝いた