沸騰! 日本サラブ列島BACK NUMBER
GIウイナー9頭が揃う豪華マイルCS。
実績と近走の勢いを備えた馬は――?
text by
島田明宏Akihiro Shimada
photograph byYuji Takahashi
posted2015/11/21 08:00
毎日王冠、天皇賞と僅差での負けが続いているイスラボニータ。マイル参戦はどう出るか。
モーリスの底力に期待、牝馬の上位もありそう。
これら2頭より、4連勝で今年の安田記念を勝ったモーリス(牡4歳、父スクリーンヒーロー、美浦・堀宣行厩舎)を上にとりたい。予定していた毎日王冠を背腰の疲れのため回避し、5カ月半ぶりの実戦となるのはマイナスだが、それでもどうにか立て直された。安田記念からここに直行した馬は掲示板にすら載っていないという嫌なデータはあるが、底力に賭けてみたい。
4頭参戦する牝馬のなかでは、桜花賞馬のレッツゴードンキ(牝3歳、父キングカメハメハ、栗東・梅田智之厩舎)と、NHKマイルカップ2着のアルビアーノ(牝3歳、父ハーランズホリデー、美浦・木村哲也厩舎)が、54キロで出走できることもあり、上位に食い込むシーンもありそうだ。
京都コースでの強さや、血統などから、いかにも一発ありそうなのが、トーセンスターダム(牡4歳、父ディープインパクト、栗東・池江泰寿厩舎)だ。これまで使われたのは1800mから3000mで、マイルは初めて――というところも、同じ馬主で、'13年にここを制したトーセンラーにイメージが重なる。鞍上の武幸四郎は、10番人気のティコティコタックで'00年の秋華賞、8番人気のソングオブウインドで'06年の菊花賞を勝つなど、大舞台で穴をあけた実績を持つ。サトノアラジン(牡4歳、父ディープインパクト、栗東・池江泰寿厩舎)との「池江丼」も充分あり得る。
ここで結論。
◎イスラボニータ
○モーリス
▲トーセンスターダム
△サトノアラジン
×フィエロ
注アルビアーノ
先週のエリザベス女王杯につづいて関東馬のワンツーとなるか。先述した「池江丼」の馬連8-14と、トーセンスターダムの単複も買いたい。