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インテルの変化で長友も完全復活!?
勝つチームをいじり続けて現在首位。
text by
弓削高志Takashi Yuge
photograph byAFLO
posted2015/11/19 10:30
長友佑都のスピードと1対1守備は健在。契約が延長されれば、来年はインテルでの7シーズン目となる。
絶望かと思われていた契約延長も現実的に。
先発フル出場した直近2試合を見る限り、長友は全盛期のパフォーマンスレベルを取り戻しつつある。
「いつ必要とされてもいいように、自分がやるべきことをやるだけ」という長友個人の絶対的なサッカー観はブレていない。
一時は消滅したと思われていた長友の契約延長も、彼の復調を受けて、12日付の現地紙『ガゼッタ・デッロ・スポルト』が「来季の1年分に加えて1年再延長のオプション付きで契約の可能性濃厚」と報じた。“いざ鎌倉”ならぬ“いざサン・シーロ”とでも言うべき、彼の心構えがあったればこそだ。
今冬の移籍市場でも、インテルが活発な動きを見せるのは確実だ。冷淡な戦力評価眼を持つ指揮官マンチーニは、MFメルテンス(ナポリ)を筆頭に冬の補強候補をすでにリストアップし始めている。
年末にドーハで予定されているウインターキャンプの前には、タイトル争いの輪郭が見えてくるだろう。
「無様でも勝つ。勝ちつづける。今はそれでいい」
変化をつづける指揮官の勇気に、長友の復調も相まって、インテルはじわじわと優勝戦線での足場を確かなものにしている。