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NBA開幕で早くも大爆発のカリー。
2年連続MVPを阻止するのは誰だ?
text by
長澤壮太郎Sotaro Nagasawa
photograph byNBAE via Getty Images
posted2015/11/05 11:00
今季開幕から連続大量得点を続けているカリー。4試合平均37得点はもちろん得点部門でトップである。
全盛期のM・ジョーダンに並びそうなカリーの数字。
今シーズンも開幕からエンジン全開で、開幕戦で40点(3P 5本)、2戦目25点(3P 4本)、3戦目53点(3P 8本)と大爆発。
3P年間成功数300本も射程距離圏のペースです。ちなみに開幕3試合で合計118得点は1989年のマイケル・ジョーダンに並ぶハイスコアです。
リーグMVP、そしてチーム優勝でさえ成し遂げるのが困難なNBAの世界で、今年彼はスターの域から神の域へと進化しているとも言えます。
カリーが“柔”ならウェストブルックは“剛”。
もう1人の候補は、オクラホマシティー・サンダーのラッセル・ウェストブルック。
ずば抜けたスピードとジャンプ力から生み出される破壊力は球界1。小柄ながら(191cmほどありますが……)迫力あるプレイで他を圧倒しています。カリーがスマートな技巧派で、誰からも好かれるヒーロータイプとするならば、ウェストブルックはその破壊力で相手をなぎ倒し、好かれようが嫌われようがお構いなしに我が道を行くタイプ。
2人は同じポジションですが、カリーが柔であるなら、ウェストブルックは剛。
今までは、その強引さが諸刃の剣となり、暴走して試合を壊すケースも指摘されていましたが、昨年同じチームのスター、ケビン・デュラントが怪我で長期離脱したのをきっかけに、チームの大黒柱へと躍進。1シーズンだけで11ものNBA記録に並ぶ活躍をし、塗り替えた記録もありました。
話題となった記録としては、マジック・ジョンソン以来2人目の、1試合で30得点、17アシスト、11リバウンド、4スチールを記録。マイケル・ジョーダン以来の、8試合中6回のトリプル・ダブルを記録。
これに付随してNBA過去50年の歴史上、連続する10試合で平均33得点、10リバウンド、10アシストを記録したのは神様マイケル・ジョーダンと彼だけです。