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バイエルンvs.ドルトムント戦後に――。
香川真司が語った“力の差”。 

text by

ミムラユウスケ

ミムラユウスケYusuke Mimura

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photograph byTadashi Shirasawa

posted2015/10/13 18:00

バイエルンvs.ドルトムント戦後に――。香川真司が語った“力の差”。<Number Web> photograph by Tadashi Shirasawa

「ミムラユウスケのブンデス日本人戦記」、配信は毎週金曜日の予定です。

前半最初は「良い雰囲気」だったが……。

――2トップが開いて、香川選手がトップ下のようなセンターフォワードのような位置でスタートしましたが、今日のようなフォーメーションの練習はしていたのですか?

「練習は特にしていないですけど、今日わかったことで。狙いははっきりしていたんですけど、やっぱり難しかったです」

――前半はどういうことを意識して試合に入ったのですか?

「前半の最初は特に……(バイエルンは)いつもと違うというか。ロッベンもいないし、そこで迫力というか怖さは感じていなかったし、最初の入りは割と良かったので。いつも、(バイエルン戦の)前半の最初の方はカウンターからチャンスは作れていて、良い雰囲気なんじゃないかなというのは感じていたので、今日も行けるんじゃないかと感じていたんですけど。

少ないチャンスを決めるカウンターの精度を。

 相手のロングボールの精度は高かったですし。もちろん『ボアテンクとシャビ・アロンソはフリーにさせるな』と言われていたなかで……。最初はハビ・マルティネスが真ん中で、ボアテンクが右にいたので上手くミキ(左FWのムヒタリアン)が(プレッシャーに)行けたりしたんですけど、ボアテンクが真ん中にいったときに、誰が行くのか……。オレもシャビ・アロンソについていましたし……。そこの行き所であったりは、なかなか……。そこは(ボールを)持たせるしかなかったので。でも、そこから一発(のロングパス)を狙われたし。結局、それでやはりああいう失点して。(自分たちの)カウンターの精度は悪かったんじゃないかなと思いますし。カウンターのチャンスは前半に数回あったので、そこの最後のラストパスであったりは、もうちょっとしっかりと出せていた部分はあると思うし。そこで点を獲らないと自分たちは厳しいと思っていたから、そこの精度が明らかに低かったと思います」

――3点目もロングボールからの失点。痛手だったのでは?

「痛すぎましたね。開始30秒でやられたし。良い感じで2-1として、さぁこれからというときに、ああやって後半の最初の30秒でやられちゃったのは厳しいのかなと思います」

――ただ、3失点目の場面も最後列のボアテンクのチェックに行くと、相手の中盤へパスを通されてピンチを招くおそれもありますし……

「あの位置はなかなかもう……あれはしょうがないですし、あそこはもう、簡単にやられ過ぎた感じはしますけど」

【次ページ】 悪い流れを変えられなければ、交代は避けられない。

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