白井一幸の名言
日本ではコーチングをティーチング、つまり教えることだと思っている。教える部分と、能力を引き出す部分(コーチング)の使い分けが出来ていない。
白井一幸(プロ野球)
2015/09/28
ヒルマン監督時代にヘッドコーチを務めた白井は、現役引退後の'97年から2年間、当時日本ハムが業務提携を結んでいたニューヨーク・ヤンキースに派遣され、アメリカの野球を目の当たりにした。アメリカで学んだことをベースにして日本ハムを改革していったのだが、そのひとつが育成部門におけるコーチの育成だった。「ティーチングに関していえば、日本はとてもうまくて、優秀だと思う。でも、選手たちに自信を持たせたり、乗せたりすることが下手で、彼らの能力の全てを出させるようなことができない。そこで、我々はコーチングに長けた集団になろうということで、いろんなところに研修にいき、勉強会を開き、新しい本があったら回し読みをし、どこかにいい情報があれば入手するということを日常的にやっている」。日本ハムという球団にこういった視点があったからこそ、スポーツキャスターとして活躍していた栗山英樹に監督の白羽を立てたのかもしれない。
Number568号(2003/01/23)