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「新チーム美香」を結成した宮里美香。
専属キャディー&トレーナーの秘密。 

text by

小林由加

小林由加Yuka Kobayashi

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photograph byShizuka Minami

posted2015/09/18 10:45

「新チーム美香」を結成した宮里美香。専属キャディー&トレーナーの秘密。<Number Web> photograph by Shizuka Minami

ヤーデージブック片手に宮里に付きそう加藤。宮里の手には今季から使い始めたパターが。

合宿直後から驚くほどプレーが向上し始めた!

 合宿から3週間後の開幕戦では予選落ちこそしたが「ボールが変わりました。初戦からだいぶボールのつかまり方が違うなと思いました」と本人が実感するほどの手応えは得られたという。

 4月にハワイで開催された「ロッテ選手権」では7位と、昨年は一度もできなかったトップ10入りを果たすと、6月には「ウォルマートNWアーカンソー選手権」で2位に。またメジャー大会の1つ、7月の「全英女子オープン」では優勝争いに身を置くなど、次々と結果を残し始めている。

 昨季76.91%で全体39位だったフェアウェイキープ率は81.86%で全米2位。パーオン率も62%から66.03%に上がっていた。

さらなる進化のため――飛距離アップへ!

 フェアウェイキープ率に手応えを感じ始めた今、チームが次のステップとして取り組み始めたのは飛距離アップだ。

 今のフェアウェイキープ率に加え、飛距離をあと少しだけ伸ばすことができれば、一気に優位な戦いができることは明白だった。

 8月半ばに開催された「キャンビア・ポートランド・クラシック」の大会途中だったが、「チーム美香」は飛距離を伸ばす為のトレーニングを開始。「左足で地面を蹴りながら腰を押すフォロースルーが出来るように、左足のトレーニングを加えたんです」(工藤)。

 PGAで名立たる選手と同様の飛距離を誇る松山英樹選手も、フォロースルーの際に上手く左足を使い飛距離をのばしているが、この松山の左足の蹴りと腰の動きを最終目標に設定。左膝に負荷を掛けながらのスクワットなどを、これまでのメニューに追加した。左足のトレーニングを始めた途端、翌週の「カナディアン女子オープン」で平均飛距離がさっそく7ヤードもアップしたという。

【次ページ】 「復活」ではない。「過程」なのだ!

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