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「新チーム美香」を結成した宮里美香。
専属キャディー&トレーナーの秘密。
text by
小林由加Yuka Kobayashi
photograph byShizuka Minami
posted2015/09/18 10:45
ヤーデージブック片手に宮里に付きそう加藤。宮里の手には今季から使い始めたパターが。
「復活」ではない。「過程」なのだ!
今季ここまで好調を維持できている宮里は、自信を持ってこう言い切る。
「2人とも絶対に必要なスタッフ。チームみんなの頑張りが結果に繋がっているんです」
ラウンド中、そしてそれ以外でも絶対的信頼を寄せる加藤キャディー。
昨シーズン、コンディショニングで苦しみ抜いたからこそ出会えた工藤トレーナー。
「本当に出会いのタイミングって、こういうことなのかもしれないですね」と宮里は屈託なく笑う。だが、最高のタイミングで人を引き寄せる力があることこそ、トップアスリートの証でもあるのだ。
「やはり皆さんは復活ってイメージでとらえられますよね……でも私にとっては、まだまだ過程でしかないんです。昨年があったからこその今年の好調ぶりなんだ、と言いたいですね」
「復活」という周囲の言葉に違和感を示した宮里。
「全英オープンの時のような戦い(優勝争い)をメジャーだけでなく普通のトーナメントでもずっとできたらいいですね。今の一番の目標はオリンピックです」
今季、残り7試合の時点で、44位の上田桃子に次ぐ世界ランキング46位にまで上ってきた宮里。
復活ではない。
宮里美香は、さらなる高みへ着実に一歩一歩進んでいるのだ。