eスポーツは黒船となるかBACK NUMBER
eスポーツを東京五輪の公開競技に!
ゲームが文化になる準備は整った。
posted2015/08/12 10:40
text by
八木葱Negi Yagi
photograph by
SANKO.INC/Negi Yagi
学校や仕事を終えてからの数時間、または大きな用事のない休日、人々がどんな風に時間を使っているかが気になって、聞いて回ったことがある。
読書、映画、カラオケ、録画の消費、カルチャースクール、ゴルフ、フットサル、登山――。
返ってきた答えはさすがにバリエーションに富んでいたが、多くの人が悩みも抱えていることを伝えてくれた。
「まとまった時間が取れない」
「中々人と時間を合わせるのが難しい」
「いつも同じメンバーなので輪が広がらない」
大人はもちろん、学生も忙しい生活を送る昨今、これらの問題はかなり多くの人が共有しているのではないだろうか。
アフター5にゲームする、というカルチャー。
実は、それらの問題を一気に解決する「遊び」がある。
そう、ゲームだ。
時間も長短自在で、家でもOK。
1人でも楽しく、オンラインで友人とも知らない人とも一緒にプレーできる。そして実際に集まって遊ぶと最高に楽しい。
そもそも考えてみれば、1983年にファミリーコンピュータが発売されて以来、「友達の家やゲームセンターで一緒にゲームで遊ぶ」という原体験を持つ子供たちが、今ではもう30歳、40歳になっている。大人の時間の使い方として、ゲームが存在感を増してきても全く不思議ではない時代が既に到来しているのだ。
そして、「友達の家に集まって一緒にゲーム」という響きにノスタルジーを感じる人々が絶対に反応するイベントは既に存在している。
その名も「After 5 Gaming」、直球そのまま“アフター5にゲームする”という試みだ(以下、A5G)。