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セレクトセール合計額は5年前の倍。
オルフェの初年度産駒は8000万も! 

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島田明宏

島田明宏Akihiro Shimada

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posted2015/07/18 11:00

セレクトセール合計額は5年前の倍。オルフェの初年度産駒は8000万も!<Number Web> photograph by Akihiro Shimada

オルフェーヴルの初年度産駒、カリフォルニアネクター2015は8000万円で落札された。実績のない初年度にここまでの金額が出るのは、大きな期待の証である。

日本馬のレベルアップで、合計金額は5年前の2倍以上。

 2日目の落札率は79.3%、落札合計金額は60億6900万円、最高価格は前述したように1億8000万円。ちなみに、最低価格は650万円だった。

 前日の1歳セッションとの合計では、落札率が83.8%となって前年を下回ったが、落札合計金額は131億7350万円となり、史上最高額を更新した。

 1998年に始まったセレクトセールは、'06年に117億5450万円を売り上げて最初のピークを迎えた。その後、下降線をたどって'10年の64億9610万円で底を打ち、それからV字回復を果たす。前述したように、今年の落札合計金額は131億7350万円であるから、この5年で倍以上になったわけだ。

 社台ファーム代表で、日本競走馬協会副会長でもある吉田照哉氏は、「例年以上にいい馬が揃い、全体的に馬がレベルアップしたことが好結果に結びつきました。外国人バイヤーも、日本のレベルがここまで来たことに驚いていました」と話した。

 今年のセレクトセールでも、やはりディープインパクト産駒が強かった。

 また、デビューまで時間がかかり、馬主がリスクを負う当歳より、1歳馬のセリで良血馬を購入しようとするバイヤーが増え、世界的な流れに近くなった。

 そして、新種牡馬のなかでは、オルフェーヴルが抜けた存在感を見せた。

「夢の値段」が130億円を超えた今年のセレクトセールをザッとまとめると、そんなところか。

 ここでお披露目された1歳馬たちがデビューする来年の夏が、より楽しみになった。

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