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セレクトセール合計額は5年前の倍。
オルフェの初年度産駒は8000万も! 

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島田明宏

島田明宏Akihiro Shimada

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posted2015/07/18 11:00

セレクトセール合計額は5年前の倍。オルフェの初年度産駒は8000万も!<Number Web> photograph by Akihiro Shimada

オルフェーヴルの初年度産駒、カリフォルニアネクター2015は8000万円で落札された。実績のない初年度にここまでの金額が出るのは、大きな期待の証である。

「ラストコール、2億4000万円、ございませんか!?」

 鑑定人の声が響く。愛らしい若駒の値が、ひと声かかるたびに500万円や1000万円という単位で上がっていく。ここにいると、日常の金銭感覚がどこかに吹き飛んでしまう――。

 7月13日と14日、新千歳空港にほど近い北海道・苫小牧のノーザンホースパークで、日本最大のサラブレッドのセリ市「セレクトセール2015」が開催された。

 初日の13日には1歳馬、2日目の14日には今年生まれた当歳馬のセリが行われた。

 上場された1歳馬は、欠場した6頭を除く238頭。そのうち210頭が落札され、売却率は88.2%。落札合計金額は71億0450万円となり、2006年にセレクトセールで1歳馬部門が始まって以来、最高となった。従来の記録は一昨年の61億6070万円だった。

最高値は2億3500万円、1億以上の1歳馬が8頭。

 最高値で落札されたのはジョコンダIIの2014(父ディープインパクト)。この春、無敗で弥生賞を制し、ダービーで3着に惜敗したサトノクラウンの半弟で、価格は2億3500万円。落札したのは、そのサトノクラウンのオーナーであり、「サトノ」の冠名で知られる里見治氏だった。里見氏はこの日、今年のダービーで2着になったサトノラーゼンの半弟のトゥーピーの2014(父ハーツクライ)も落札しており、自ら所有するダービー2、3着馬の弟を購入したことになる。

 初日に、1億円以上の落札金額となった1歳馬は8頭。

 仏オークスなどGI3勝を挙げたフランスの名牝の初仔、サラフィナの2014(牡、父ディープインパクト)と、コケレールの2014(牝、父ディープインパクト)も注目を集めた。2頭をそれぞれ1億6000万円と1億3500万円で落札した(株)キーファーズの関係者は、「武豊騎手と凱旋門賞を勝つのが夢です。きょうの2頭がそうだといいですね」と思いを語った。

 会場を訪れていた武豊は、「すごく光栄なことで、ありがたいですね。騎乗できる日を楽しみにしています」と声を弾ませた。

【次ページ】 目玉はオルフェーヴルの初年度産駒。

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