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リーグ最高の盾と、10年に1人の矛。
浦和vs.G大阪、焦点はやはり宇佐美。
text by
茂野聡士Satoshi Shigeno
photograph byJ.LEAGUE PHOTOS
posted2015/05/01 11:30
昨年浦和に抑え込まれた時から現在までに、宇佐美貴史が驚くほどの進化を遂げたことは間違いない。あとは、それが鉄壁を誇る浦和守備陣に通用するかだ。
ゴールを記録的なペースで量産する宇佐美。
対して、G大阪の宇佐美である。
得点ランキングは2位に3ゴール差の断然トップで、ノーゴールに終わったのは1戦のみ。6試合連続ゴールはエムボマ、橋本英郎らに並び、こちらもクラブタイ記録となっている。この活躍ぶりなら、昨年9月以来2度目となる月間MVP獲得はほぼ確定だろう。
そして何よりも光るのが、8試合で9ゴールという数字。これはここ数年で見ても群を抜くハイペースとなっている。
以下、過去10年で8試合終了時点での得点ランクトップの選手を記す。
(※所属クラブは当時。'11年は東日本大震災による日程変更で、開幕から8戦目となった第15節終了時点のもの)
◇
'14年 6得点:豊田陽平(鳥栖)
'13年 6得点:工藤壮人(柏)、マルキーニョス(横浜FM)、豊田(鳥栖)
'12年 7得点:佐藤寿人(広島)
'11年 9得点:アドリアーノ(G大阪)
'10年 5得点:鄭大世(川崎)、平井将生(G大阪)、香川真司(C大阪)、佐藤(広島)
'09年 6得点:P・ジュニオール(新潟)、ダヴィ(名古屋)、レアンドロ(G大阪)
'08年 5得点:マルキーニョス(鹿島)、ジウシーニョ(磐田)、ヨンセン(名古屋)、バレー(G大阪)
'07年 7得点:ウェズレイ(広島)
'06年 9得点:マグノ・アウベス(G大阪)
'05年 7得点:ワシントン(東京V)
宇佐美と同じ9得点をマークしたのは、'06年のマグノ・アウベスと'11年のアドリアーノだけ。日本代表に名を連ねる選手や外国人ストライカーでもそうそう届かない数字なのだ。