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メッシはロナウドに抜かれて悔しい?
岩本輝雄が語るバルサ、2つの観点。
posted2015/04/17 11:45
text by
岩本輝雄Teruo Iwamoto
photograph by
AFLO
パリは快晴。気温26度。日中はTシャツ1枚でセーヌ川沿いをブラリとしてきました。どうも。フットボールトラベラーの岩本輝雄です。
今回はCL準々決勝の第1戦、パリSGvs.バルセロナの試合を見にきました。メディアパスをもらってパルク・デ・プランスに入るのは、今年2月のCL以来だから2カ月ぶり。やっぱり、このスタジアムは最高。中心部に近いのでアクセスが良く、スタンドに傾斜があるのでサッカーのメカニズムがよく分かる。みんな親切で、係員が慣れない僕を記者席まで案内してくれるほど。コーラ、オレンジジュース、ミネラルウォーターが飲み放題で、サンドウィッチやベーグルもありました。ハーフタイムに出されたケーキも美味しかった。「ここのサービスは世界一」という年配の記者の言葉に、心から頷きました。
試合は、バルセロナの圧勝でしたね。3-0とリードした時点で完全にペースを落として、7割くらいの力で流しているように見えました。もっと攻めることもできただろうけど、ボールを失うリスクを冒すことなく、ゆっくり保持することでカウンターを受ける危険性を回避していたんじゃないでしょうか。1点は失いましたが、レベルが違いました。
バルサは相手をどう「はめ込み」、どう攻めるのか。
この試合、僕はバルセロナの2つの戦い方に注目していました。
1つ目は、両チームとも4-3-3の布陣でマッチアップするなか、相手をどうはめ込んで守備をするのかということ。2つ目は、激しいプレッシングをどのような方法でかわして、どうやってゴールへの道筋を切り拓くのか、ということでした。
この2点に関してだけでも、素晴らしいプレーを見ることができました。
何回か危ないカウンターを受けるシーンもありましたが、少しも慌てていませんでした。GKのテア・シュテゲンはセービングも良かったけど、足下のテクニックもある。正確なボールを蹴ることができるし、ポジショニング、最終ラインのカバーも抜群でした。