フィギュアスケート、氷上の華BACK NUMBER
世界の女子フィギュア界は次世代へ。
新女王の3アクセルと宮原の銀メダル。
text by
田村明子Akiko Tamura
photograph byISU/ISU via Getty Images
posted2015/04/02 16:30
世界選手権の表彰台。左から、銀メダルの宮原知子、金メダルのエリザベータ・トゥクタミシェワ、銅メダルのエレナ・ラジオノワ。1年前のソチ五輪とはまったく異なる顔ぶれとなった。
日本女子は健闘し、男子は不調だったが……。
日本女子は、トップ選手たちが抜けた今季、世界選手権3枠を維持できるだろうかと心配されていた。だが蓋をあけてみると、宮原知子2位、本郷理華6位で合計で13位以内を余裕でクリア。残念なことに、予想外に枠を逃したのは男子のほうだった。
2月に文部科学省は平昌五輪に向けてのマルチサポート事業で男子を最高の「Aランク」にとどめたまま、女子を最低の「Cランク」に格下げしたことが報道されたが、役人たちは今回の結果をどう見ているのだろうか。
高橋&木原 ペア解散のニュース。
世界選手権が終了した2日後の3月31日、上海でSP19位だった高橋成美&木原龍一ペアが解散することが発表された。
すでに世界選手権に出場前に決意していたことだという。日本スケート連盟の伊東フィギュア委員長は詳細については、「わからない」としながらも、2人とも新しいパートナーを募集する意向を示しているということだ。
※コラムの一部に誤りがありました。女子で3Aを過去に国際大会のSPで成功させたのは、トーニャ・ハーディング、伊藤みどり、中野友加里、浅田真央、そしてエリザベータ・トゥクタミシェワで5人目。世界選手権のSPで成功させたのは、浅田真央に次いでトゥクタミシェワで2人目です。修正の上、選手、および読者の皆様に深くお詫び申し上げます。