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「大笑いしました、あの子らしい」
町田樹の引退を聞いた時、恩師は? 

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photograph byAsami Enomoto

posted2015/04/06 10:40

「大笑いしました、あの子らしい」町田樹の引退を聞いた時、恩師は?<Number Web> photograph by Asami Enomoto

町田樹の引退試合となった、全日本選手権での演技。現在は早稲田大学大学院スポーツ科の修士課程に在学中だ。

 引退発表はあまりにも突然だった。

 昨年末に長野で行なわれていた全日本選手権で4位になった町田樹は、世界選手権の代表として名前を呼ばれるとリンクに登場し、こう切り出した。

「突然ではありますが、皆様にご報告したいことがあります。私は、この全日本選手権大会をもって、現役のフィギュアスケート選手を引退することを本日、決断いたしました」

 このとき、リンクサイドで聞いていた鈴木明子も、「まさか、そんはずは……。ドッキリなんじゃないか」と耳を疑ったという。

 会場にも、早すぎる引退を惜しむ人々のざわめきが起こった。

 町田は何故、引退を決断したのか――。

 このことを聞くために、発売中のNumber875号で、スポーツライターの松原孝臣氏が町田を指導していた大西勝敬コーチのもとを訪ねた。

引退を知って大笑いした大西コーチ。

 大阪府高石市のホームリンクの一室で、大西氏は楽しい思い出であるかのように振り返った。

「(引退を)知ったときは、嫁はんと大笑いしました。あの子らしいな、と」

 突然の発表でもあり、迷惑をかけた関係者に謝罪の電話をしながらも、大西は愛弟子の決断を温かく受け止めていた。

 大西が町田を指導するようになったのは、ソチ五輪まで1年を切った'13年3月だった。

「僕は6番目(の選手)ですから」などと、弱気な発言を繰り返す町田に大西はこう語りかけた。

「人間はな、消極的なことを言うたら、そうなっていくで。有言実行が大事やで。(大きな目標を)言うことで、やらないかんと頑張っていくんちゃう?」

 以来、町田は、弱気の発言を封印する。

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