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スケートアメリカで町田樹が圧勝。
確実に頭角を現してきた若手たち。 

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田村明子

田村明子Akiko Tamura

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posted2014/10/28 11:00

スケートアメリカで町田樹が圧勝。確実に頭角を現してきた若手たち。<Number Web> photograph by Getty Images

昨年に続きスケートアメリカを連覇した町田樹。左は銀メダルのジェイソン・ブラウン(米国)。右はナム・グエン(カナダ)。

頭角を現してきたジュニアたち。

 五輪シーズンの翌年は、新たな4年の始まりでもある。上のトップ選手たちが抜けて、次の世代を担う若手たちが頭角を現してくる時期なのである。この大会も、まさにそれを象徴するような結果となった。

 男子の2位は、19歳のジェイソン・ブラウン(米国)、そして3位にはまだ16歳の世界ジュニアチャンピオン、ナム・グエン(カナダ)が入った。特にグエンはブライアン・オーサーに師事していることもあり、今後の成長が注目される。

15歳ラジオノワ、初のGPタイトル。

 一方で女子は、15歳のエレナ・ラジオノワ(ロシア)が初のシニアGPタイトルを手にした。シニアデビューだった昨シーズンは、スケートアメリカで3位、NHK杯で2位だった。

「2位、3位と1位は気持ち的にまったく違う。できることはすべてやった。初のシニアGPタイトルが手に入ってすごく嬉しいです」と通訳を通してロシア語でコメント。ソチ五輪には出場できる年齢に達していないため出られなかったが、「キム・ヨナも浅田真央も、トリノ五輪には年齢のために出場できなかったけれど、その後五輪でメダルを手にした。私も希望を持って前向きに頑張りたいと思います」と語った。

 2位は17歳のエリザベータ・トゥクタミシェワ(ロシア)だった。今シーズンはフィンランディア杯、ネーベルホルン杯、ニース杯で優勝し、ここがすでに4戦目である。ソチ五輪代表を逃した彼女は、長年ジュニア時代にライバルだったソトニコワが金メダルを手にしたことで新たなモチベーションを得たのだろう。全体的に安定した演技で、2年ぶりにGP大会の表彰台に返り咲いた。

 3位は米国の19歳、グレイシー・ゴールド(米国)だった。SPでは彼女らしからぬスピンのミスがあり、フリーではコンビネーションジャンプの一つが重複の扱いでゼロカウントとなるなど、ケアレスミスがいくつか出た。

 唯一の日本女子代表として出場した21歳の今井遥は、SP8位、フリー7位で総合8位。フリーの「ジゼル」では彼女らしい可憐さをよく表現し、大きなミスなく最後まで演じきった。

【次ページ】 厳しくなったジャンプのルール。

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