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町田、無良と日本男子がGP連勝!
王者・羽生結弦はどう応えるのか?
posted2014/11/04 16:30
text by
田村明子Akiko Tamura
photograph by
REUTERS/AFLO
カナダのブリティッシュコロンビア州ケロワナで10月31日からスケートカナダが開催された。男子は無良崇人がSP2位から、逆転優勝を果たした。
10月に高橋大輔が競技引退宣言し、浅田真央は今シーズン試合を休んでいる。日本のフィギュアスケート人気を長い間支えてきたこの2人が不在のシーズン、どの程度このスポーツが盛り上がりを見せていくのか懸念する声も多く聞かれた。そんな中での日本選手たちの健闘ぶりは、ファンにとって心の明るくなるニュースだった。
日本男子がグランプリシリーズで連勝!
2シーズン前のエリック・ボンパール杯に続いて2度目のGPタイトルを手にした無良は、会見でこう語った。
「正直すごく驚いています。内容としては今までやってきた中で、不安に思っていたところも全てやりきることができた。いい演技ができてるなという思いもありながら、最後までしっかりやろうと思って滑りました」
フリーでは4回転トウループ、3アクセルをそれぞれ2回ずつ決めた。昨年のスケートカナダでは10位に沈んだ無良の、見事な雪辱戦だった。これでスケートアメリカの町田樹に続き、GP大会は日本男子の2連勝となった。
見違えるほどの成長振りを見せた無良。
昨シーズン全日本選手権で無良は6位に終わり、ソチ五輪の代表を逃した。その悔しさを、この夏の練習にぶつけたのだろう。長野五輪チャンピオンのイリヤ・クーリックに指導を受けたというジャンプは着氷が驚くほど柔らかくなり、スケーティングも表現力も見違えるほど成長していた。無良はこうコメントしている。
「このまま終われないと思ったので、また4年続けることを決めました。年齢的にもまだできるし、このまま終わるのは自分としては寂しいと思った」