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W杯優勝国は「すでに決まっている」!
大陸王者を阻む、第3の法則とは。 

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北條聡

北條聡Satoshi Hojo

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posted2014/05/20 10:30

W杯優勝国は「すでに決まっている」!大陸王者を阻む、第3の法則とは。<Number Web> photograph by Getty Images

スペイン代表のパスサッカーの母体であるバルセロナも、最近では往年の強さが影を潜めている。「法則」に従えば彼らのW杯での戴冠はありえないが……。

'74年ドイツと'10年スペイン、2つの例外は?

 さて、ここで問題になるのが「2つの例外」だ。1974年の西ドイツと2010年のスペインである。どちらもタブーをものともせず、優勝を成し遂げている。これはいったい、どういうわけか。ここで「例外のないルールはない」なんて慣用句を持ち出したら『法の物語』は終幕だ。

 いや理由はちゃんとある。例外の「発動条件」もしっかり設定されているのだ。そこが複雑に入り組んだナゾを解くためのカギとなる――って話がどんどん大きくなっている気もするが。

 ともかく、なぜスペインは優勝できたのか。そのナゾは次回の「第4話」で明らかになる。さらに西ドイツが優勝できた理由は「第5話」の主題と密接にリンクしている。というわけで、今回は<おあずけ>にしたい。じゃあ、2012年のEURO王者スペインの取り扱いは? 今大会は彼らを「例外」として認める条件が整っていない。4年前のスペインとは違うわけだ。ここでタブーの王者が2つ消えて、残るは15カ国――。何だかクリフハンガーな終わり方だ<つづく>

<第4回はこちらからどうぞ>

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