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チェルシーとの天王山に敗れても、
国民は「ジェラードの戴冠」を望む! 

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山中忍

山中忍Shinobu Yamanaka

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posted2014/05/04 10:40

チェルシーとの天王山に敗れても、国民は「ジェラードの戴冠」を望む!<Number Web> photograph by AFLO

36節チェルシー戦の前半終了間際に自らのミスで失点し、呆然とするジェラード。

残り2戦、「最高」のチームはどう戦うか。

 パスサッカーと育成のポリシーを貫いてプレミアを制したチームは、2004年のアーセナルが最後だろう。そのアーセナルも、以降は心身両面でのひ弱さが災いして優勝戦線に留まれないシーズンが続いている。復活を窺わせた今季も、チェルシーに惨敗(0-6)した3月後半に事実上の脱落となった。

 その点リバプールは、その翌月にチェルシーに勝利をもぎ取られても、三つ巴の優勝争いに残っている。自力優勝の可能性が復活したマンCは、トップ4入りを諦めていないエバートンと、前回対決でまさかの敗戦を喫したアストン・ビラとの対戦を残す。

 チェルシーは、死に物狂いで残留を目指すノリッチとカーディフとの2試合。対照的にリバプールは、降格回避を決めたクリスタルパレスと中位止まりのニューカッスルという、もはやこれといった目的のない両軍との2試合だ。優勝戦線で後退した敗戦のショックを引きずらない精神力を見せ、2連勝で今季を締め括れば、最終順位にかかわらず今季の勝者として胸を張れる。

 マンCが王者となれば「最攻」チームの優勝。チェルシーならば「最効」チームの優勝。しかし、リバプールは3位に終わったとしても、国民に今季の「最高」チームと認識されてシーズンを終えられるのだから。

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