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ドイツは「紙の上のトップチーム」?
W杯の本命が陥った不振と“慢心”。
text by
ミムラユウスケYusuke Mimura
photograph byGetty Images
posted2014/03/13 16:30
チリとの親善試合で、勝利こそしたものの「らしさ」を発揮できなかったドイツ。ワールドカップの大本命は、あと3カ月で調子を取り戻せるのだろうか。
本当に心配なのはコンディションよりも“慢心”。
悲観する必要がないのは、現在のドイツ代表は、大会前のコンディションを整える体制が徹底されているからだろう。
クリンスマン監督時代から始まったコンディショニングの徹底管理にはじまり、ブンデスリーガのバックアップ(ドイツ代表がW杯に向けての準備期間を設けられるように、リーグ戦は他の主要リーグに先立ち5月10日に終わる)、そしてブラジルでのキャンプ施設の建設(ドイツ代表はスポンサーの力を借り、自前でキャンプ施設を建設することになった)など、準備にぬかりはない。
本大会のグループリーグGに入ったドイツは、初戦にポルトガル、続いてガーナ、アメリカとの試合が続き、やや厳しい戦いを強いられそうだが、そこを抜ければ決勝トーナメント1回戦はベルギー、韓国、ロシア、アルジェリアのグループを勝ち抜けたチームと戦うため、比較的組み合わせには恵まれている。さらに、強豪国がひしめくグループAからDのチームとは準決勝まで対戦しないで済む。
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シーズン中の最後のテストマッチは決してほめられた内容ではなかった。ただ、そこまで悲観する必要もない。繰り返しとなるが、それが今のドイツの現状だ。
危惧があるとすれば“まだ時間はある”という空気がチーム全体に慢心を生むことだが……。はたして本番までに心身両面を整えることはできるのだろうか。