Jをめぐる冒険BACK NUMBER
プレーオフ届かずも、包まれた拍手。
松本山雅が熱烈に愛される理由。
text by
飯尾篤史Atsushi Iio
photograph byNIKKAN SPORTS
posted2013/11/28 10:30
1万6885人が詰め掛けたアルウィンのファンに拍手で送られる松本山雅イレブン。
区切りの3年目、反町監督がリベンジに挑む。
プレーオフに絡んでいないガイナーレ鳥取にとっても、千葉の意地と底力を見せつけられた今回の経験は、カマタマーレ讃岐とのJ2・JFL入れ替え戦に臨むにあたって、大きな意味を持つに違いない。
「幸せで、楽しかった」のは、何も選手たちだけではないはずだ。プレーオフ進出を逃したけれど、満足そうな笑顔で帰路に着くたくさんのサポーターの姿を目にした。
その多くが来年も松本山雅を応援したいと思ったことだろう。“一見さん”であっても、幸せな気分でスタジアムを後にすることができた。
反町監督は常々「チーム作りは3年が区切り」と語っている。その3年目を来季、迎えることになる。
酸いも甘いも噛み分けた指揮官だけに「ホップ・ステップ・ジャンプ」の最後に思わぬ罠が潜んでいることも承知の上だろう。
勝点1の重みをチームにどう植え付けるのか。反町監督と松本山雅のリベンジを楽しみに待ちたい。