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「言わせろ!ナンバー」で振り返る、
2010年重大ニュース! 【プロ野球編】
text by
Number編集部Sports Graphic Number
photograph byShigeki Yamamoto
posted2010/12/30 08:00
ロッテの日本一で幕を閉じた2010年のプロ野球ですが、球界の存在意義を問い直すようなさまざまな“事件”に揺れた1年でもありました。皆さんの声によって作られる「言わせろ!ナンバー」に寄せられたご意見とともに、プロ野球界の重大ニュースを振り返ってみましょう。
意見はサイトおよび雑誌で発表中!
http://number.bunshun.jp/list/iwasero
●プロ野球2010シーズン 優勝チームは?
http://number.bunshun.jp/articles/-/18371/feedbacks
クライマックスシリーズ(CS)がスタートした'07年以来はじめて、3位通過のチームが日本一の座に就いた今季。ペナントレース優勝予想を振り返ると、パ・リーグは西武、ソフトバンクが上位を占め、ある意味予想通りの結果になったわけですが、そこに至る道のりは史上まれに見る大接戦。優勝マジックが点灯した西武がゴール目前でつまずき、残り3戦のところでソフトバンクが追い抜きそのまま優勝。サプライズはこれで終わらず、最終戦でオリックスを破って3位にすべり込んだロッテが、CSで西武、ソフトバンクを相次いで撃破するという劇的なドラマが! リーグ3位ながら日本シリーズに駒を進めたロッテの快進撃を予想していたのは、わずか4.3%。ていうか、こんなシナリオ、誰も予想できません……。
セ・リーグは65.9%の方が巨人のリーグ4連覇を予想していましたが、蓋を開ければ巨人と阪神のつばぜり合いを窺っていた中日が終盤でひらりと抜き去り、両チームのファンを呆然とさせたことは忘れられません。CSでも巨人をねじ伏せ、日本シリーズへ。落合監督の策士ぶりが際立ったシーズンでした。
●交流戦の順位はセ・パの本当の実力差か?
http://number.bunshun.jp/articles/-/30004/feedbacks
'05年からスタートしたセ・パ交流戦は、各リーグの順位争いを白熱させるイベントとして評価が定着してきましたが、今季は上位6チームをパが独占。優勝はオリックスでしたが、リーグの順位はほぼ変動なしという異例の結果に終わり、「パ高セ低」の傾向が顕著になりました。
じつに69.4%のNumberWeb読者が、セ・リーグ6球団のふがいない戦いを「本当の実力差」であると分析。
「読売を除くセ・リーグの各球団は読売の放映権料利権によってこれまで寄生虫のごとく甘い汁を吸ってきた。だから、何の努力もせず、むしろ読売が勝つことが、リーグの発展につながるという意識でやってきたことが、リーグ全体のレベル低下につながったのではないだろうか」(Yumさん)
http://number.bunshun.jp/feedbacks/267
巨人戦の地上波テレビ中継が激減し、視聴率も右肩下がり。一方、地域重視の経営努力を続けてきたパ・リーグの球団は地元ファンの熱い支持を受けています。巨人のおかげでみなが潤った時代は終焉したと言えるかもしれません。