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<プロフェッショナル対談> 権藤博×森繁和 「修羅場を制する投手論」 

text by

永谷脩

永谷脩Osamu Nagatani

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photograph byNaoki Kimura

posted2013/10/09 06:00

<プロフェッショナル対談> 権藤博×森繁和 「修羅場を制する投手論」<Number Web> photograph by Naoki Kimura

権藤博(左)と森繁和。

エースをどう起用し、いかなる継投を行なうか。
短期決戦で勝敗を大きく左右する投手の使い方を、
参謀そして監督として数々の修羅場をくぐり抜け、
勝負の要諦を知り尽くした2人が存分に語り合った。

権藤 西武と中日で、日本シリーズに9回も(コーチとして)出てるんだって?

 そうですね。

権藤 俺はコーチで中日1回、近鉄1回、監督で横浜1回。3回しか出てないから、9回も出てる人から、どうぞ、どんどん話してください(笑)。 

 いやいやいや。

権藤 森(祇晶)さんと落合(博満)のやり方は違ってた?

 2人とも同じようなものでした。森さんのほうが変わったことを考えてたかもしれませんが。

権藤 2戦目重視とか?

 そういう違いはあったかもしれないです。

権藤 俺の場合は、近藤(貞雄)さんと仰木(彬)さんだったけど、とくに仰木さんはあれこれやりたがるんだよね。セカンドやショート出身の監督は、すぐにチョロチョロ動きたがる。去年もさんざん……。

 それは見てればわかりました(笑)。

権藤 去年のクライマックスシリーズでも、投手をどんどん代えるもんだから、野茂(英雄)に電話して、「おい、(ベンチ入りの)13人じゃ足りんぞ。15人くらい入れんと」と言ったんだ。そしたらあいつは「そんなに入れるから代えられるんですよ。10人にしたらいいですよ」だって。メジャーは投手10人でやってるからね。「監督に電話して、直に言ってやれ」って、大笑いしたんだけど(笑)。

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