リーガ・エスパニョーラの愉楽BACK NUMBER
大勝続きでもいまだ「覚醒」せず。
モウリーニョのレアルが抱える爆弾。
text by
![中嶋亨](https://number.ismcdn.jp/mwimgs/6/3/-/img_63c0172edf1a3eec5d5017836b5eb9301895.jpg)
中嶋亨Toru Nakajima
photograph byMutsu Kawamori
posted2010/10/20 10:30
![大勝続きでもいまだ「覚醒」せず。モウリーニョのレアルが抱える爆弾。<Number Web> photograph by Mutsu Kawamori](https://number.ismcdn.jp/mwimgs/2/3/350/img_238f94764a3121eadf6d4a77c4e5a5b362299.jpg)
モウリーニョ率いるレアルは7節を終えた時点で2位と勝ち点1差ながら単独首位。リーガ全20チーム中、唯一無敗のチームではあるが……
ペドロ・レオンの起用法に見る指揮官のメッセージ。
マラガ戦(7節/10月16日)で4点目が決まった直後、モウリーニョはベンチ前でガッツポーズを決めたのも束の間、ベンチに座っていたペドロ・レオンにウォーミングアップを命じ、その3分後に出場させた。このペドロ・レオンは、レバンテ戦(5節/9月25日)の後に「私を満足させなかった」(モウリーニョ)としてCLのメンバーから外され、ちょっとした騒動となった。
そんな選手をマラガ戦で起用したことは、モウリーニョがペドロ・レオンだけでなく、他の選手たちにも明確なメッセージを発したことを意味している。――私の言うことを聞かなければ、試合のメンバーに入れない。だが、私の言うことを聞けば、常にチャンスはある。
ロナウドやディマリアは、自らのプレーを変化させていくのか、それとも何も変わらないのか。そして、モウリーニョによる“強権発動”は再び起こるのか。
一見するとモウリーニョ率いるレアルは順調に歩んでいるかのように見える。だが、些細なことですべてがネガティブに転じる危険性とモウリーニョは戦っているのだ。
![](https://number.ismcdn.jp/common/images/common/blank.gif)