野球クロスロードBACK NUMBER
パのCS第1ステージはロッテが優勢。
驚異の粘りで、失速中の西武を砕く?
text by
田口元義Genki Taguchi
photograph byTamon Matsuzono/Toshiya Kondo
posted2010/10/06 12:20
「和」のテーマを掲げ、故障者続出という苦難を乗り越えてきたロッテの西村徳文監督。シーズン半ばでコーチの不祥事が発覚した渡辺久信監督もツライ!
西武に滅法強い首位打者・西岡剛の活躍が初戦を左右!?
その点、ロッテの1番には、シーズン206安打で特に初回の出塁率がめっぽう高く、得点も121にまで達しているという首位打者の西岡剛がいる。しかも西岡は、西武戦の打率で3割4分7厘と良い成績を残しているため、初回からイニシアチブをとりやすいはずなのだ。
さらに言うと、先発投手対決にもロッテに分があると思われる。
CS第1ステージ初戦の先発はロッテ・成瀬善久、西武・涌井秀章が濃厚だ。これも、4回の直接対決で成瀬が3勝を挙げておりロッテが優勢なのだ。
'04年から続くパ・リーグのプレーオフで、'06年の西武以外は先勝したチームが第2ステージに進出しているため、初戦がこのステージの趨勢を占う重要なカギとなるのは言うまでもない。
ホームの西武が地の利を生かし、不利な要素を打ち払えるか。それとも、ロッテがシーズンの相性の良さをこの舞台でも発揮できるか。
9日からのゲームが、それを証明する。