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<生活習慣を見直そう> 入浴で太らない 「40℃のお湯に20分で、一挙三得の効能あり」
text by
梅森妙Tae Umemori
photograph byMiki Fukano
posted2013/07/01 06:00
お風呂上がりは冷たいビールより温かい飲みもの。
「お風呂に入ると約500ccの汗が出ます。すると血液の粘性が上がって流れが悪くなるので、入浴前後には水分補給が必要です。ただ風呂上がりの冷たいビールは最高ですが、せっかく温まったのだから温かい飲みものがベターです。体内を一気に冷やしてしまうのは入浴効果を薄めてしまいます。それと砂糖が入ってる甘いコーヒーなどはNG。糖度が高いと胃での消化に時間がかかり、素早く水分を吸収することができない。スポーツ飲料は糖度6%以内に抑えてあり、スムーズに腸で吸収されるのでOKです」
雑誌などで注目されているのが、入浴時に体内で発生するHSP(ヒートショックプロテイン)というタンパク質だ。
「HSPは、傷んだ細胞を修復し、不要な細胞を殺してくれるもの。要するに細胞そのものを元気にし、新陳代謝を活発にしてくれるので、ダイエットにつながると言われています。ただ、HSPは体温が38℃を超えないと出てこない。40℃で20分程度の全身浴をして、入浴後30分は上着をはおったり、靴下を履くなど保温状態にしてゆっくりと体温を下げていく。そうするとカラダが熱ストレスを感じ、防御タンパクであるHSPが徐々に活性化する。ただ、かなり汗をかくので体調が悪いときは決してやらないで下さい」
この入浴法は毎日やってしまうと熱ストレスに耐性ができてしまうので、週2回がベストとのこと。
最後に入浴剤について質問をした。
「やせたい人におススメなのが、炭酸ガス系の入浴剤。炭酸ガスは末梢の血管に入り込み、温浴効果を高め、血管を拡張することで血行を促進してくれます」
毎日バスタブに浸かるという習慣は日本独自のもの。せっかくのお風呂文化の恩恵に存分にあずかりたいものだ。
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姿勢の改善、そしてNEATと呼ばれる日常動作の積み重ねなど、
それぞれのチェックポイントを掲載しています。