コンフェデ杯通信BACK NUMBER
「これは本当の日本の姿じゃない」
なぜブラジル戦で完敗を喫したのか?
text by
豊福晋Shin Toyofuku
photograph byTakuya Sugiyama
posted2013/06/16 12:15
「まぁ今日の試合は完敗なんで。自分たちの実力をちゃんと認めて、あとの2試合を頑張るしかないですよね」と、試合後の悔しさを内に秘めつつも、淡々と語っていた本田。
「日本はもっとやるものだと思っていた」
この敗戦により、次戦のイタリア戦で勝たなければ、グループリーグ突破は厳しくなる。
「もう2戦、勝つしかないんで。引き分けでも厳しいし、やっぱり勝ちに行く。正直、今日のようなサッカーをしていたんでは、次の試合も勝てないと思うし、割り切って前から行くサッカーもしていかないと、厳しい」(長友)
イタリアのTV局SKYの解説を務めていたビアッリとコスタクルタは「日本はもっとやるものだと思っていた」と拍子抜けした様子だった。
イタリア人たちが言うように、この試合に日本らしさはまったく見られなかった。それはザッケローニ、そして選手たちが誰よりも分かっているはずだ。
レシフェでのイタリア戦で本来の日本の姿を見ることはできるのか。
時間は3日しかない。
目指すべきサッカーを取り戻し、それを実践しなければ、ワールドカップ1年前の真剣勝負という絶好の機会は台無しになってしまう。