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五輪前、最後のフィギュア国別対抗戦。
3位の日本、ソチ団体戦はどう戦う? 

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田村明子

田村明子Akiko Tamura

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photograph byAFLO SPORT

posted2013/04/15 12:10

五輪前、最後のフィギュア国別対抗戦。3位の日本、ソチ団体戦はどう戦う?<Number Web> photograph by AFLO SPORT

写真中央が優勝したアメリカ代表団。その左が2位のカナダ代表、右が3位の日本代表。ソチ五輪から導入されるフィギュア団体戦の前哨戦ではあったが、不完全燃焼に終わった感も……。

ペア競技不参加ながら、個人で男女優勝した日本チーム。

 今シーズンはペアが不参加で、男女シングル、アイスダンスの3種目のみで戦った日本チームは、49ポイントを獲得して3位入賞と健闘した。

 鈴木明子はフリーで3回転を7度成功させて、自己ベストスコアを更新して優勝。不調だった世界選手権の雪辱を果たした。「シーズン最後にこのような演技ができて本当に嬉しい。心からの滑りを見せることができたと思います」と語っている。

 高橋大輔は4回転こそ危うかったものの、3回転を8度成功させ、ベテランらしい安定した演技で優勝した。「演技の内容には満足していない。1位になれたのは、他の選手がミスをしたため。それでも優勝したことは嬉しい」と彼らしく、謙虚にコメント。

 浅田真央は予定していた3アクセルが2アクセルになり、ほかにもいくつかジャンプの回転不足が出て総合5位に。無良崇人も総合5位、アイスダンスのキャシー&クリスのリード姉弟が4位と健闘してチームのメダルに貢献した。

 会見でチームキャプテンの高橋は「ペアがいなかったのに3位に入賞できて嬉しい。世界選手権が終わって、身体的にも精神的にもこの試合の準備をするのは大変だった。でもどの選手も100%以上の力を出してくれたと思う」とコメントした。

強豪女子選手のまさかの失速などで、4位に終ったロシアチーム。

 ロシアチームはペアのヴォロサザール&トランコフが予想通り優勝をして、トランコフはチームキャプテンの面目を保った。だがフリーでコンスタンチン・メンショフが転倒して肩を脱臼して棄権。女子はアデリナ・ソトニコワがSP1位から総合で4位に終わり、エリザベータ・トゥクタミシェワが不調で10位という結果に。結局チームとして総合4位に終わった。

 中国はペアのペン&ジャンが3位と健闘したおかげで総合5位に上がり、フランスが6位という結果だった。

【次ページ】 まだまだ予測不可能な、ソチ五輪のフィギュア団体戦。

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