野次馬ライトスタンドBACK NUMBER
MLBマニアの外国人助っ人総チェック!
~英雄・豪傑・悪人面のパ・リーグ編~
text by
村瀬秀信Hidenobu Murase
photograph byKyodo News
posted2013/02/26 10:30
ホークス期待の新助っ人、ビセンテ・パディーヤ。宮崎キャンプで早速ワイルドなピッチングを披露した。
新しいシーズンの到来。それは新しい外国人選手の到来。
1853年、ペリーが浦賀に来航してから160年。助っ人外国人選手第1号こと、米国籍のジミー堀尾が大日本東京野球倶楽部に参加してから79年。その間に太平洋を越え、この国には多くの印象的な異人変人外国人がやってきました、消えました。
そしてこの2013年は、日本のプロ野球助っ人外国人史上でも、稀にみるビッグネームが集まってきた年なんだとか。
そんなわけで、今回の野次馬はこの近年稀に見る新外国人選手の過熱ぶりを鑑みまして、昨年好評だったあの“MLBマニア”に再登場頂き、彼らの見どころをマニアならではの切り口で語っていただくことにしました。
お相手はこちら。
カリフォルニア州在住、アナハイム・エンゼルス(現ロサンゼルス・エンゼルス・オブ・アナハイム)の熱狂的なファンにして、メジャーリーグから1A、独立リーグまでと観戦のフィールドが凄まじく広いのに、日本にいた頃は大洋ファンだったTomoさんと、高円寺在住、フィラデルフィア・フィリーズファンにしてメジャーリーグ好事家。好きな選手はジミー・ロリンズと川相昌弘。昨年は神宮球場に通い倒してミレッジピープルと化したTessyさん。
そして今年はもう一人強力な助っ人に参加して頂きました。
広島県在住。モントリオール・エクスポズ(現ワシントン・ナショナルズ)の大ファンにして、「山本浩二の前にコージなし、コージの後にコージなし」の題目を唱える広島東洋カープファンの住職・Toyoさん。
今年も完全素人。MLBマニア純度120%でお送りする新外国人選手レビュー。
題して「帰ってきたMLB愛好家“Tomo&Tessy+Toyo”の2013年新外国人トリプルクロスカウンターレビュー~パ・リーグ編~」。
それではどうぞ。
本塁打には死球で報復!? 麻薬カルテルの用心棒が来襲。
●ビセンテ・パディーヤ(福岡ソフトバンク) 投手 推定年俸 2億6400万円
Tomo 「今シーズンも大物入団が相次いだソフトバンクから行きましょうか。やはり目玉はパディーヤですね。メジャーで長く活躍しているピッチャーなのでご存じの方も多いでしょう」
Tessy 「いやーそれにしても、今年の新外国人の顔触れの豪華さはなんなんですかね!? 凄いですよ。A・ジョーンズはいわずもがな。N・モーガン。そして、このパディーヤと濃すぎるメンツが揃っています」
Toyo 「パディーヤの何がすごいって、中南米の麻薬カルテルの用心棒みたいな顔ですよね」
Tessy 「まさに。映画でジェイソン・ステイサムあたりに2秒で殺られちゃう役っぽい顔ですね」
Tomo 「ものすごい悪人顔の上に、現役メジャーで一番多く内角に投げてバッターにボールをぶつけるという……そんな、ずんぐり投手です」
Toyo 「パディーヤは、“スーパー・ヘッドハンター”というほどぶつけます。『ホームランを打たれた分だけぶつける』とか言われていましたから。で、調べてみますと、メジャー通算181被本塁打で、109与死球。ホームランの圧勝! 残念! しかも、バッターにぶつけるだけじゃなくて、故郷の射撃場で自分で自分の足を撃ったこともある! わはは!」