年を重ねるごとに若返る!?　異常なまでの谷繁の体力。

――そういう意味では先月42歳になった谷繁さんはまったく衰えませんね。

「谷繁さんもすげぇ走ってるしな。俺が現役時代、一緒に自主トレをやってもついていけなかったもん。散々走って、その後プールで魚雷みたいに泳いで。あの体の強さは尋常じゃねぇよ。この前、野村（弘樹）さんと谷繁さんとゴルフに行った時も、野村さんが『お前、異常だぞ。（相川）亮二ですら肩落ちてきてんのに、どうなってんだよ』って聞いたら『なーんか最近、体が軽いんですよ』だってさ……。普通、年とともに肩も瞬発系も衰えてくるはずなのに、足が動くんだよ。あれだけ捕ってから早いのは、投げる体勢に入る“下”ができてるってことなんだろうな。キャッチャーでは阿部も確かにすげぇけどよ、あれだけ体がデカいと、ちょっと動けなくなったら光山さんだよ。キャッチャーミット、フライパンみたいにデカくするしかねぇって」

優勝候補筆頭の巨人打線は往年のヤクルト打線級!?

――2冠を獲得した阿部を擁する巨人は今年も優勝候補の最右翼に挙げられていますね。

「まぁ、強えよな。俺が現役時代の巨人も、松井、清原、由伸、江藤、二岡に代打マルティネスとかいう冗談みてぇな“ミレニアム打線”の頃だけどよ、総合力じゃ今の巨人の方が中身あるな。昔のヤクルト打線ぐらい繋がってくる感じがするわ。真中、土橋、稲葉、ペタジーニ、古田、土橋、岩村、土橋……これは強いよ（笑）」

「土橋さんみたいな嫌らしいバッターが入ると打線に隙がねぇんだよな。今の巨人も松本だ藤村だ古城だ寺内だって2割5～6分の打者が効いてる。そのへんをちょこちょこ使うことでチームの競争意識を煽るし、由伸さんみてぇなベテランですら気を抜けねぇからな」

――さらに投手陣も内海、杉内、澤村の先発陣に菅野が加わり、後ろには山口という絶対的なリリーバーがいますからね。

「山口な。5年連続60試合以上登板って、ありゃすげぇよ……。岩瀬さんもすげぇけど、抜き方と勝負どころをわかってんだろうな。点を与えなきゃいい。それをわかってんだよな。やっぱり後ろが強いところが勝つよ。巨人はみんなよかったじゃん。福田も絵面はきたねぇけど、やっとなんか掴んだ感じだし。ああやっぱ強えな」

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