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“純国産”侍ジャパンをどう作る?
WBC3連覇達成へ向けた4つの課題。
text by
生島淳Jun Ikushima
photograph byNaoya Sanuki
posted2012/11/28 10:30
代表監督就任時に、目指すチームについて記者から問われると「点を取られない投手力のチームになれば」と語っていた山本監督。キューバとの連戦で、そのコンセプトは見事に実現されてはいたが……。
人気も備えた「実力派オールスター軍団」で臨むべき。
今回、キューバ戦の客足が伸びなかったことが問題になっているが、将来的に侍ジャパンを常設化するうえで大きな課題を残したことになった。
とにかく……オールジャパンには見えなかったのだ。
実績が代表にふさわしくない選手も選ばれていたような気もする。やはり、前田健太(広島)、田中将大(楽天)らも、なんとか顔をそろえて欲しかった。
ということで最後の課題は、WBCを勝つにはファンの関心を高める必要があり(アメリカが勝てない原因のひとつは、ファンの無関心にあると私は思っている)、そのためにはスターが代表チームの中心に座る必要がある、ということなのだが……。
侍ジャパンは、今後、純国産の選手たちの晴れ舞台であるべきだ。
それが本当の実力にもつながっていくはずだから。