オフサイド・トリップBACK NUMBER
ファーガソンが目論む戦術革命。
香川真司を軸にマンUが変貌する!?
text by
田邊雅之Masayuki Tanabe
photograph byAFLO
posted2012/08/27 18:45
初ゴール後の記者会見で、これからの課題を問われた香川。「もっと中央でボールを受けられるようにしたい。(中略)(プレミアでの活躍は)絶対にできる、という自信がある」
不毛な議論に終止符を。そして香川に限りないエールを。
マンUとの契約が発表されて以来、香川に関してはイングランドのサッカーに順応できるのか、チームでポジションを確保できるか、確保できたとしてそれはトップ下なのか、あるいはサイドなのかという議論が延々と続いてきた。
だが現地では、むしろ香川はマンUに必要な人材なのではないかとする意見が強かった。
それは彼が持つ能力と独特のプレースタイル、そして何より近年のマンUに欠けていたものが認識されていたからに他ならない。そもそもレギュラーを確保できるのか、トップ下か否かといった議論など色あせて見えるところまで、香川はいってしまったというのが実情ではないのか。
香川はマンUのサッカーを変えつつある。このまま変化が軌道に乗り、かつ香川自身がさらに成長をしていけば、個人的にはカントナやロナウドがもたらしたものと同じレベルの革命を起こす可能性さえあると思う。イングランドメディアの熱狂ぶり、何よりファーガソンが香川に寄せている絶大な信頼感を見れば、それは明らかだろう。