フットボール“新語録”BACK NUMBER

豪州代表・アレックスの目に映った、
ザックジャパンが強い本当の理由。 

text by

木崎伸也

木崎伸也Shinya Kizaki

PROFILE

photograph byAFLO

posted2012/07/03 10:31

豪州代表・アレックスの目に映った、ザックジャパンが強い本当の理由。<Number Web> photograph by AFLO

今野泰幸と競り合うオーストラリア代表のアレックス。2011年から所属する清水エスパルスでは、中盤のインサイドのポジションで活躍。高原直泰に代わってFWで起用されることもある。

「クラブチーム的」であることのメリットとデメリット。

 実際、集合してすぐに試合をした今年2月のウズベキスタン戦では、0対1で敗れている。そのときはまだ本田が復帰していなかったが、エース不在の影響がありありと見えてしまうのも、本田ありきの連係が熟成されて、それ以外はまだクラブチームと言えるほどに作り上げられていないからではないだろうか。

 また、クラブのように形が確立されているとしたら、そこに新戦力が割って入るのも簡単ではないだろう。今回のW杯3次予選で宮市亮を起用しなかったのも、少なからずそれが関係しているはずだ。

 2014年W杯の時点で、現在レギュラーの選手全員がトップコンディションにあるかはわからない。W杯最終予選では勝敗にこだわると同時に、どんなことがあってもチームとしての形を保てるような選手層を作り上げることも求められる。

 もちろん洞察力に優れたザッケローニ監督ならば、すでに次の手を考えているかもしれないが。

BACK 1 2 3
#アルベルト・ザッケローニ
#アレックス・ブロスケ
#ブラジルW杯
#ワールドカップ

サッカー日本代表の前後の記事

ページトップ