5歳でテニスを始めた錦織が頂点に立つのは2年後？

　トップ4を見ていくと、周辺にテニスに触れる環境があり、幼少期からスタートすることが大切だということが見えてくる。面白いことに、サッカーをプレーしている選手が多い。フットワークや持久力にプラスになるのかもしれない。

　気になるのは、アメリカから目だった選手が出てきていないことだ。いま、不振ということは、過去10年間のジュニア育成がうまくいっていなかった、ということになる。

　さて、錦織の場合は5歳でテニスを始め、小学6年生で全国選抜ジュニア選手権、全国小学生大会、全日本ジュニア12歳以下と小学生3冠を達成し、そこで「盛田正明テニス・ファンド」の強化選手として選ばれ、アメリカのニック・ボロテリー・テニスアカデミーでトレーニングを積んだことが今の錦織につながっている。

「グランドスラム制覇」を掲げる錦織、今回の全豪オープンではベスト8に残った選手の中ではもっとも若い選手だっただけに、2年後あたりに素晴らしい結果が待っているような気がする。

　ヨーロッパだけではなく、日本の育成力の結晶を見せて欲しいものである。